2012/08/17

秋田に帰省する - 三日目

9時起床.今日は秋田へ建物探訪.

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秋田県立美術館.設計は安藤忠雄.といっても正確にはデザイン監修が安藤忠雄で、設計は清水建設.
建物自体は竣工しているのだが、現在はシーズニング期間ということで、美術品の展示は無く、建物のみ見学開放している.通常シーズニングは2回程度夏を越す程度の期間が多いのだが、話に聞くとここの場合は1年間のみらしい.秋田という環境がそれを許しているのが、技術の進歩なのか.
外観については・・・特段コメント無し.計画的に優れているようにも感じず、プログラム的に優れているようにも感じず、デザイン的に優れているようにも感じない.だからといって、インパクト勝負・・・・・なわけでもない.よくわからない.


中に入ると、やっと見ごたえのある階段.・・・・んっ、階段?確かに建物を設計する上で、階段は見せ場的な側面があるが、何だが本末転倒な気が.当初の目的を見失ってないか?美術館とは何ぞや?藤田嗣治はどこ行った?
天井ジグザグな照明のある展示室は問題外.
2階に上がると、ラウンジ的なスペースがあり、低めのガラス越しに水盤.土門拳美術館とか意識したのかな?藤田と土門は一応交流があるし.だが目の前に千秋公園やその周囲の堀、その水面に浮かぶ蓮があるのに完全無視.


ガラスは完全にシール便り.秋田市はある程度都会とはいえ、こんな納まりでは、寒冷地の室内外の温度差を解決できるとは到底思えない.ほかの部屋もこんな感じ.

こいつも典型的な消化不良な建築だと感じた.結局どこが主導権を握るわけでもなく、ただ変わったこと(と世間一般にはアピールできそうな)ことを、無難にやった結果ではないか.なんだか秋田における久しぶりの大プロジェクトなのにとても残念.

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となりにあった交流施設らしき建物も一応記録.

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そのまま実家に帰り、一休み.つうか若干の怒りを覚えたものあって、クールダウン.
その後、地元の旧友と食事.お互いの近況報告.やっぱり皆必死で人生生きているんだなぁとしみじみ.

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